山陰亭

原文解説口語訳

『菅家文草』02:130

絶句十首、賀諸進士及第(2)  絶句十首、諸進士しよしんじ及第きふだいを賀す(2)

無厭泥沙之曝鰓  泥沙でいさ えらさらすことをいとふこと
場中出入十三廻  場中ちやうちうに 出入しゆつにふす 十三くわい
不遺白首空帰恨  白首はくしゆ むなしく帰るうらみをのこさず
請見愁眉一旦開  ふ見よ 愁眉しうび 一旦いつたんに開くことを
〈賀和平。〉  〈和平くわへいを賀す。〉

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口語訳

絶句十首、文章生たちの合格を祝う(2)

泥の上でえらを日干しする苦労を嫌うことなく
試験会場に 出入りすること 十三回
(ついに合格し)白髪しらが 頭で とぼとぼ帰るうらみを残さずに済んだ
見てごらん しかめていた眉が(喜びで)たちまち開くのを
〈和平(の合格)を祝う。〉

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