山陰亭

原文解説口語訳

『菅家文草』04:247

春日独遊、三首(1)  春日しゆんじつに独り遊ぶ、三首(1)

放衙一日惜残春  はなたれて 一日いちじつ 残春ざんしゆんを惜しむ
水畔花前独立身  水畔すいはん 花前くわぜんに 独り立つ身
唯有時時東北望  ただ 時々東北をのぞむことのみ有り
同僚指目白痴人  同僚どうれう ゆびさしもくさん 白痴はくち の人と

▼ 末尾へ▲ 先頭へ

口語訳

春の日にひとり外出する、三首(1)

役所から解放されて 一日中 晩春を惜しむ
水辺や 花の前に 独り立つ(我が)身
ただ 時おり(都のある)東北(の方角)を眺めやるばかり
職場の連中は 指差して呼ぶだろう 愚かな人だと

▼ 末尾へ▲ 先頭へ


トップこのサイトについて3分で読む菅原道真みちざねっと・きっずFAQ読者アンケート
苦しい時の神頼み普通の人のための読書案内漢詩和歌快説講座作品一覧「研究文献目録」補遺

(C)1996-2024 Makiko TANIGUCHI. All rights reserved.
http://michiza.net/jcp/jcpkb247.shtml