山陰亭

平河天満宮(7KB)
平河天満宮

所在地:東京都千代田区平河町
 交通:東京メトロ半蔵門線・半蔵門駅下車

移転する名前

移転する名前

(傾向)地名から社名がついた訳ではないのです。
(対策)地図で歴史のお勉強。

 国立劇場の裏手を少し登ったところにあります。15世紀後半に太田道潅おおたどうかんが平河城内に造営しました。天神に会った夢を見た翌日に天神画像を贈られ、ひどく感激したのが事の発端。1世紀後、江戸城築造の際に平河門の外に移転し、さらに徳川2代将軍秀忠によって移転したのが現在地です。周辺の地名が「平河」なのは、この神社の旧所在地にちなんだもの。当時は広大な敷地を誇っていたようですが、現在はささやかな境内を残すばかりです。

 境内には何頭もの牛が、首をもたげてこちらを見ています。首には鈴を付けたお揃いの細く赤いマフラー。あ、中尾彬、とつぶやいたのは筆者だけでしょうか(笑)。その牛クン達、来訪者の方を向いているということは、堂々と本殿にお尻を向けているわけでもあり、どうするのが一番スマートなのか、配置についてしばし悩みます。
 境内の印象としては、土が露出している面積が少なくて、プランターが多かったことが、記憶に残っていますね。

 地下鉄東西線竹橋駅のすぐ近くに、平川橋と平川門があります。この辺にあったということになりますが、地図をじっくり見ると、平川門の先、旧江戸城二の丸のすぐ近くに、「天神濠」という単純明解な名前の堀があるではありませんか。平河城と江戸城って同じ場所にあったんですねぇ。皇居の一画に天神社があったというのも不思議な話ですが、これは結果的にそうなっただけのことです。田舎が100万都市に大化けするとは、太田道潅も夢想だにしなかったでしょう。

▼ 末尾へ▲ 先頭へ


トップこのサイトについて3分で読む菅原道真みちざねっと・きっずFAQ読者アンケート
苦しい時の神頼み普通の人のための読書案内漢詩和歌快説講座作品一覧「研究文献目録」補遺

(C)1996-2024 Makiko TANIGUCHI. All rights reserved.
http://michiza.net/jtp/jtphrkw.shtml