山陰亭

菊水天満神社(10KB)
菊水天満神社

所在地:兵庫県神戸市中央区多聞通
 交通:神戸高速鉄道・新開地駅下車

待遇にオロオロ

待遇にオロオロ

(傾向)ステレオタイプって怖いですねー。
(対策)まっさらにして、そして眺め直す。

 「乗り入れ」とくれば、「電車は一本でも運賃は2社分」というのが世間の相場。しかし線路だけを保有し、その線路を私鉄各社(阪急・阪神・山陽)に利用させている「神戸高速鉄道」には、そんな常識は通用しないのでした。要するにピンハネしないんですね。それを知らず、三宮さんのみやで降りないと高くつくと長ーい間思い込んでいたおバカでございます。珍しく神戸に来たかと思えば、天神社の多い播磨目指して乗り放題切符片手に素通りしてしまうのが、一時期のパターンでしたからね……。
 出口の見当がつかないだけに、駅の地下街から地上に出るまで多少もたつきますが、お天道様を拝んだら早速湊川みなとがわ神社へ。

 湊川とくれば楠公なんこうさん、楠木正成くすのきまさしげなら河内長野市(大阪府)だと思考回路が流れてしまうので、神戸のハイソなイメージと結び付かなくて困ります。正成は後醍醐天皇方の人間ですから、南朝・北朝のどちらを正統と見るかという評価の波にマトモに洗われてしまったようで、京都の北朝(室町幕府サイド)を正統とすればモロ逆賊だし、吉野の南朝(後醍醐天皇系列)に重きを置けば忠臣になるという、何とも難儀な評価のされ方をしてきました。
 戦前はもっぱら後者の扱いを受けていた訳ですが、むしろそういう縛りのなくなった現在の方が、よっぽど幸せなのではないかと思います。だって、政治的思惑とは無関係にファンを標榜できるじゃないですか。なのに、客観的に観察・評価する意欲と機会がないと、「南河内のゲリラ」っていう変なイメージから脱却できません……。ゴメン、悪気はないんです、と泉下に謝ってみます。

 まず本殿を攻略、と思いきや、何と本殿がない。改修工事のために周囲には足場が組まれ、建物全体に網が掛けられていたのです。結果、天神社にターゲットを完全に絞り込むことに。
 本殿の右脇、小高くなったところに、ちょっとした鎮守社並みのスペースが割り当てられています。しかも手前には臥牛まで。絵馬はと見れば、束帯天神座像の合格祈願専用バージョン。この待遇の良さ、忠臣つながりでくくったにしては、何だかスゴすぎます……。

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