山陰亭

大塩天満宮(5KB)
大塩天満宮

所在地:兵庫県姫路市大塩町
 交通:山陽電鉄本線・大塩駅下車

土足解禁

土足解禁

(傾向)斜めから撮影したのには理由があります。
(対策)土足で床の上を歩くことに違和感を覚えるのは当然の反応。

 大塩駅は特急停車駅。改札とホームの間に踏切があります。改札を出たらまた踏切を渡り、南下すれば右側が境内。

 最近駅の北側から移転しただけに、真新しい社殿です。ところが、さっそく正面に廻り込んだところで問題発生。神社は拝殿の前に賽銭箱と石畳があるのが普通ですが、ここの建物、拝殿の前半分が床を貼った舞台になっており、上がらないことには参拝できないのです。いくら土足で構わないと言われても、靴は脱ぐものと思い込んでいる以上、真新しい木の床を汚すのは躊躇してしまいました。拝殿の中も広くてきれいですよ。

 さて曽根天満宮で松を植えた道真ですが、その後、天穂日命あめのほひのみこと大己貴おおなむち神を祭る伊屋明神に参り、前途の無事を祈ったといいます。没後、地元の人が伊屋明神に道真を合祀し、16世紀前半に主従逆転する格好で天満宮となりました。
 大己貴神は出雲の大国主命のことですが、本殿のつくりがどこか出雲大社の空中神殿を連想させるのは、単なる偶然でしょう。電車から見えるほど高い建物です。

 いかにも温厚そうな感じの宮司さんに朱印をお願いすると、「下手な字ですが」と謙遜した後、「(朱印料は)結構です」とおっしゃったので、かなり戸惑いました。価格を決めていないから「お気持ち程度で」と言われたことはありますが、本当に気持ちだけでいいと言われたのは初めてです。個人的には好きなんですけどね、このスタンス。

 ふと絵馬掛けを見ると、視線の先には黒い毛むくじゃらの絵が。実はこれ、10月14・15日の秋祭に登場する毛獅子なのですが、こういう独自色の強いものを見せられると、つい嬉しくなってしまうのでした。
 15日には一ツ物神事も行われ、正月には護摩まで焚くようです。

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