山陰亭

一夜天神(8KB)
一夜天神

所在地:京都市中京区
 交通:京都市バス・壬生寺道みぶでらみちバス停下車

べったり吸着大作戦

べったり吸着大作戦

(傾向)目差すはタコかイカか。
(対策)怪しまれないためには正直に話した方が良いのでしょうか。

 菅大臣神社を西へ1km行ったところに壬生寺みぶでらがありますが、その境内、入ってすぐ右側にあります。江戸時代の僧侶の夢枕に天神が立ったのが創建の由来ですが、すぐ西が旧朱雀大路 すざくおおじ(平安京のメーンストリート)で、二条駅も近いので、道真さんも通勤で近辺を往復してたのかと思うと、ちょっと感慨深し。

 バス乗り場が多過ぎて、どのバスに乗ればいいんだろ? と京都駅で周囲を見回していたら、目についたのがタッチパネル式の検索システム。観光名所の頭文字一文字を入れるだけで、バス乗り場の場所まで教えてくれるという非常に便利な機械です。初めて知ったけど、これは重宝しそう。
 「み」で検索し、機械に指示されるままバスに乗り、壬生寺道で下車。バス停後方の角を右折します。「〜道」とくれば、清水寺まで延々と坂を登らされる「清水道」や20分のウォーキング保証付「修学院道」の例があるので、目的地まで遠いのではと危惧していたところ、嵐電らんでん(京福電鉄)の線路をまたいで数分で到着しました。

 幕末はとんと暗いので、新撰組も壬生屯所も大砲ぶっぱなすデンャラスな光景もさて置き、中を覗こうと、観光客が周囲にいないのを確認してから、格子の下に貼られたガラスにべったりと貼り付いてみます(←怪し過ぎ)。視線の遥か先に認められたのは、左右の随身を従えた天神座像。そして茶色と白、黒と白の斑模様の牛の人形。なぜ扉の前に天神人形が飾られているのか良く分からないんですが、結構ツボにはまりました。これは珍しい光景ですよ。皆様も是非べったり作戦でどうぞ。かなり挙動不審ですけど(笑)。
 お寺なので鈴の代わりに鰐口が掛かっていましたが、良く見るとしっかり梅模様。うーん、なかなか粋です。京都の寺院は境内の天神社もきちんと残しているところが多いので、嬉しいですね、そういうの。

 バス停に戻ってバスを適当に待っていると、郊外路線の後にやってきたのは203系統。200番台は循環路線のため、単なる「北野白梅町経由」かと思いきや、北野天満宮経由でもありましたので、そのまま北野まで流れてみました。駅方向は反対側のバス停だなんて、考えもしませんでしたわ(笑)。

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