山陰亭

津田天満神社(7KB)
津田天満神社

所在地:兵庫県姫路市飾磨しかま 区今在家
 交通:山陽電鉄網干線・西飾磨駅下車
    姫路市営バス・神社前バス停下車

『北野天神縁起絵巻』津田本思案橋

『北野天神縁起絵巻』津田本

(傾向)細かいことは抜きにして絵巻が見たい……。
(対策)博物館でも全部は展示しないでしょう。

 飾磨駅で網干線に乗り換え、次の駅で下車。駅から東南方向へ進み、津田神社前交差点で右折します。入り口が一箇所しかないので、そのまま神社の脇を歩き、角で左に曲がると大きな石鳥居があります。駅から徒歩10分。
 拝殿は絵馬堂と一体化した珍しい建物で、絵馬堂に腰掛けて休憩してから参拝することも可能です。境内はやはり広いです。

 ここに所蔵される『北野天神縁起絵巻』津田本(13世紀末・乙類・全3巻)は筆のラインに強弱があって、その牧歌的な感じが好きなのですが、奈良国立博物館に預けられているので残念ながら見ることはできません。門外不出の旨、奥書に明記されているのですけどね。
 とはいえ、奥書の「津田天満宮」の字が後の書き入れ(「日本の美術」第299号)である以上、施入せにゅうされたのが本当にこの神社なのか判然とせず、すでに有名無実化している可能性もあり、承久本(北野天満宮蔵・国宝)のように行方不明にならなくて良かった、というところです。

 それにしても、駅前の看板、道路の右側が「北野産婦人科」、左側が「菅原不動産」という冗談のような組み合わせで、しばらく笑いが止まりませんでした。

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思案橋

(傾向)名称につられて行けばパラダイス。
(対策)駅から遠いけど見て損はない。

 交差点から駅とは逆方向へ500mほど離れた思案橋東交差点の南に、朱色の橋が掛けられています。この橋が思案橋。道真がともづなを円座にして思案したからついた名前のようです。せっかくですから見に行きましょう。

思案橋(左)と綱敷天神像(右)(7KB)
思案橋(左)と綱敷天神像(右)

 橋は船場川をまたいでいますが、少し離れた所に、巨大な綱敷天神像が当り前のように丘の上に鎮座しています。こんなものが神社でもない所にあること自体驚きですが、子供がその近くでごく自然に遊んでいることに再度びっくり。写真撮っても怪しまれないかと心配だったのですが、どうやら取り越し苦労だったようです。

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