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安井天満宮

所在地：京都市東山区下弁天町
　交通：京都市バス・東山安井バス停下車

京都で出くわす共時性

（傾向）死者より生者の方がよっぽど怖いー。
（対策）断つのは物にしておきましょう。

　バス停のすぐ前にある安井金比羅宮の末社です。一番奥まったところ、裏側の出入口脇にあります。
　香川県にある本家の金刀比羅宮にも天神社はありますが（菅原神社）、こちらの神社は崇徳院《すとくいん》ゆかりの縁切りの名所として有名で、白い短冊が大量に貼られた石の中央に開いた穴をくぐる光景が時折見受けられます。何でも、入る方向を逆にするだけで縁切りになったり縁結びになったりするのです。

縁切石

　祇園という土地柄、辰己大明神や八坂神社でいい雰囲気になって、やがてしがらみになったらこちらのお世話になるのかなーと想像すると、さすがにちょっと怖いですね。

　収集した絵馬を資料館に展示しているだけあって、天神社の脇にも、参拝者のものとは別に、ガラスケースに少しばかり絵馬が飾ってありました。田舎っぽい天神座像の中に一つ、雷を背に芭蕉の葉に座る天神って……、もろ芭蕉天神ですやん！　分かって飾っているとしたらそれはそれですごいかも。京都で岩津天満宮ゆかりの構図にたどり着いてしまい、以来ずーっと引っ掛かったままです。

芭蕉天神の絵馬

　そうそう、崇徳院や源実朝や果ては女帝エカテリーナまで幅広く関心を持っていた頃、近所にある崇徳院御廟をわざわざ探してまで見に行ったことがあるのですが、未だに白峰神宮（上京区）はお参りしたことがないんですよね。その間にサッカーファン御用達の神社になってしまいましたけど。今出川通《いまでがわどおり》沿いにあるので、北野天満宮への道すがら、前は何度も通ってこそいるものの、バスを途中で降りるのが面倒だとか何とか思ってしまって。
　一応香川のお墓の方は行ったことがあるのですよ。……団体旅行で台風の中連れて行かれてしまったので(笑)。