道まかりけるついでに、ひぐらしの山をまかり侍て
ひぐらしの山路を暗み小夜《さよ》ふけて 木《こ》の末ごとに紅葉照らせる
道を通った際、日暮しの山を通って詠んだ歌
一日過ごした日暮しの山は、木が生い茂って路が暗いので、夜が更けると 月の光を受けてこずえごとに紅葉が輝いている