山陰亭あるいは菅原道真について、よくある質問をまとめてみました。他のページにもリンクしていますので、どこから読めばいいか分からない方にも参考になると思います。
15歳で元服するまで、「
道真の祟りが問題になった際、関係書類を処分したため、真相は不明です。
そこで後世の人々が推測した内容について書きますと、
むしろ、宇多法皇による過度の抜擢が周囲の公卿や学者の不満をあおった結果、という間接的理由の方が分かりやすいと思います。詳しくは「右丞相の献ぜし家集を見る」を御覧下さい。
この歌の初出は11世紀初頭に成立した
道真は以前から脚気と皮膚病を患っていましたが、左遷がかなりのストレスになったようで、不眠症・胃のむかつきといった症状を訴えています。
また生活環境も劣悪で、「建物が雨漏りするほどに朽ちており、庭も荒れ放題」「食事もままならない」といった状態です。
実際、大宰府の官人の間には「権帥にふさわしくない処遇を受けている」という指摘があったほどです。年齢や体質のことを考えると、よく2年ももったものです。
「人が神になる日」を御覧下さい。
「受験生御用達には訳がある」を御覧下さい。
ともに道真本人による自撰作品集ですが、収録年代・内容など違う部分もありますので、詳しく書いてみます。
漢詩は本人が編纂した『菅家文草』『菅家後集』を中心に500首余りが現存しています。しかし和歌の場合、『
なお、漢詩の形式についてですが、五言(121首)よりも七言(400首)が目立ち、絶句(186首)よりも律詩(281首)が多いが排律や古調詩もある(合わせて54首)という傾向を持ちます。
まずは書籍で正確な知識を身につけることをお勧めします。
入門書的なものについては「普通の人のための読書案内」で紹介しています。その他最近刊行されたものでは、所功『菅原道真の実像』(臨川書店、2002年)、藤原克己『菅原道真:詩人の運命』(ウェッジ、2002年)の2冊がお勧めです。
専門的なものでは、坂本太郎『菅原道真』(吉川弘文館、1962年)と日本古典文学大系『菅家文草 菅家後集』(岩波書店、1961年)が必読文献です。他にも『菅原道真と太宰府天満宮』(吉川弘文館、1975年)、「国文学解釈と鑑賞」67-4(2002年)などに目を通しておきたいところです。詳しくは、和漢比較文学会編「菅原道真・天神信仰研究文献目録」(『菅原道真論集』勉誠出版、2003年)および「菅原道真・天神信仰研究文献目録」補遺にまとめましたので、御利用下さい。
最近出版された本でも、文学研究の成果を反映していないものが多いので、題名で選ぶのは厳禁です。
道真は中学生以下にはかなり難しいのですが、手始めに「みちざねっと・きっず」をどうぞ。そのほか、歴史漫画なら『小学館版学習まんが少年少女日本の歴史』第4巻、活字なら中村真一郎「菅原道真」『日本史探訪5』(角川文庫、1984)や嶋岡晨『菅原道真』あたりが読みやすいと思います。
「天神さんは牛がお好き?」を御覧下さい。
梅は道真が好きな草木の一つで、処女作「月夜に梅花を見る」と絶筆「謫居の春雪」にも登場しますが、「東風吹かば...」の和歌が飛梅伝説とともに広く喧伝されたのが一番の理由でしょう。
出典については、日本思想大系『寺社縁起』(岩波書店、1975年)の注釈に指摘されています。しかし、引用先から引用元をたどるのではなく、あらかじめ日本古典文学大系『菅家文草 菅家後集』で『菅家後集』に目を通しておくと良いでしょう。理解が容易になります。
創建の経緯が全く異なることもあり、この2社は同格で上下関係はありません。
この歌の発祥地とされるのは、三芳野神社(埼玉県川越市)です。川越城の築造により城の敷地に取り込まれてしまったため、この神社に一般民衆が参拝しようとすると、きちんとした理由を示して通行許可を受ける必要がありました。歌詞が対話形式なのは、門番とのやり取りだからです。しかも本丸の近くに社殿があり、参拝客に機密情報が漏れていないか、帰りは行き以上に執拗に取り調べられたそうです。そのため「行きは良い良い、帰りは怖い」となった訳です。
知人に「HTMLのタグ打ちは面倒だ」と言われたことです。「そんなに面倒なら自分もやってみよう」と思い、少しは知識があり、自分でも読みたい題材を選びました。
道真の書斎の名前です。「書斎記」によれば、小山の西にあるから「山陰」なのだそうです。「やまかげてい」と発音しますが、
初期のコンテンツに「歌舞伎見物記」「文楽見物記」というのがありました。文楽といえば義太夫だ、と牛に義太夫の格好をさせた際に付けた名前です。実際に活躍している人は何々太夫という名前ですが、牛だからモーモー太夫なのです。
「宣風坊」は、道真の邸宅があった左京五条の別名です。より広い範囲の情報を扱っているのでこのような名前になりました。
ありがとうございます。まずは「このサイトについて」を御覧下さい。
リンク集がないため御協力できません。ごめんなさい。
道真に詳しくない方を読者に想定して書いているため、新たな著作物を作るには適していません。「参考文献」に挙げた書籍等を御覧になるようお勧めします。それでも参考とされる場合、作ろうとする著作物がレポートなど一般に公開しないものでしたら、参考文献として名前を挙げるだけで構いませんが、ウェブページ・出版物等、不特定多数に公開する場合は、事前に「読者アンケート」で御相談下さい。個別に対応いたします。
私見を交えた記事が多いため、実際に行った寺社のみ掲載しています。「天神社一覧」には載っていることがあります。
存在自体知らないか、正確な住所を把握できていないためです。正式名称と詳しい住所を「読者アンケート」でお送り下さればなるべく掲載します。
申し訳ありません。血統より業績を重視するためか、家系には全く関心がないんです。
よく言われるのですが、実はどちらでもないんです。子孫でもないし、オカルトに至っては生理的に受けつけず。信心深くもないですし。何度かマスコミに登場しましたが、相変わらず自分の読みたいものを道楽で書いています。
なお、出版物において、名前の「キ」を「紀」と表記しているものを見掛けますが、れっきとした間違いです。
サーチエンジンや鉄道会社のフリーペーパーが主な情報源です。新聞もこまめに読むようにしています。神社関係者や研究者から口コミで情報を頂くこともありますが、イベント主催者から情報が直接寄せられるケースは残念ながらごくわずかです。
「読者アンケート」を御利用下さい。取材にはできる限り応じていますので、媒体名・取材目的など、詳しく書いていただけると助かります。作者本人への連絡が遅れるだけでなく、周囲に迷惑をかけますので、電話や郵便は御遠慮ください。
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ゆっくり読むなら、トップページや各企画の目次を起点に巡回ソフトで収集し、ファイルの整理保存まで機械に任せることをお勧めします。一度収集すると、トップページのチェックだけで済むので便利です。
エディタと画像編集ソフトです。要するに手書きなのですが、使い慣れたソフトなので、専用のソフトを導入するよりずっと楽です。