寒早、十首 寒は早し、十首
〈同用「人」「身」「貧」「頻」四字〉(5) 〈
何人寒気早
寒早薬圃人 寒は早し
弁種君臣性 種を弁ずるは 君臣の
充徭賦役身
雖知時至採 時至らば
不療病来貧 病来たらば 貧を
一草分銖缺 一草
難勝〓決頻
冬の寒さが早く訪れる、十首
〈皆「人」「身」「貧」「頻」の四字を(韻字として)用いる〉(5)
誰に 冬の寒さは早く訪れるのだろう
冬の寒さは早く訪れる 薬草園で働く人に
(薬草の)種類を見分けるのは (その植物の)名前による時候(の違い)
労役に充当するのは 賦課された(我が)身
(適切な)時期が来れば (薬草を)採取すると知っているのに
病気になると (その薬草で)貧窮(という病)を治すことはできない
一本の草や ごく微量でも(規定量に)足りなければ
(刑罰として)むち打ちの処分を受け堪えられない(思いをする)こと頻繁である