寒早、十首 寒は早し、十首
〈同用「人」「身」「貧」「頻」四字〉(8) 〈
何人寒気早
寒早釣魚人 寒は早し 魚を釣る人
陸地無生産 陸地に 生産
孤舟独老身 孤舟に 独り老ゆる身
〓絲常恐絶
投餌不支貧
売欲充租税 売りて
風天用意頻 風天
冬の寒さが早く訪れる、十首
〈皆「人」「身」「貧」「頻」の四字を(韻字として)用いる〉(8)
誰に 冬の寒さは早く訪れるのだろう
冬の寒さは早く訪れる 魚を釣る人に
陸地に
一隻の舟に 独り年老いる身
釣り糸をたわめても いつも切れないかと恐れ
餌を投げて(魚を釣り上げて)も 貧しさの足しにはならない
(釣った魚を)売って税に充当しようとするので
風向きと天候に 気を遣うこと頻繁である