春日独遊、三首(3) 春日に独り遊ぶ、三首(3)
日長不得久眠居 日長ければ 久しく眠り居ることを得ず
出引諸児且読書 出でて諸児を引ゐて 書を読まんとす
適遇多情垂釣叟 適 遇ふ 多情の 釣を垂るる叟に
各言其志不言魚 各 其の 志を言ひ 魚を言はず
春の日にひとり外出する、三首(3)
日足が長いと 長い間眠ることもできず
子供達を連れ出して (勉強がてら)書籍を朗読しようとする
(すると川辺で)偶然 情操豊かな老人が釣り糸を垂れているところに出会い
それぞれ 志の発露たる詩を詠じ 魚の話は出なかった
http://michiza.net/jcp/jcpkb249.shtml