山陰亭

原文解説口語訳

『菅家文草』04:309

冬夜、九詠(2) 独吟  冬の夜、九詠(2) 独りぎん

牀寒枕冷到明遅  さう寒く 枕冷ややかにして めいいたること遅し
更起燈前独詠詩  さらに起き 燈前とうせんに独り詩を
詩興変来為感興  詩興しきよう 変来かはりて 感興かんきよう
関身万事自然悲  身にかかはる万事 自然おのづからに悲し

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口語訳

冬の夜、九首(2) 独り(詩を)

寝床は寒く 枕は冷え冷えとして 夜明けが来るのは遅い
改めて起き ともしびの側で独り詩を詠む
詩を詠みたいと思う気持ちは 移り変わって 物事に心動かされる気持ちになる
(我が)身に関することは全て おのずと悲しい

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