五言 自詠
離家三四月 家を離れて 三四月 涙落百千行 落つる涙は 百千行 万事皆如夢 万事皆夢の如し 時時仰彼蒼 時時彼《か》の蒼《さう》を仰ぐ
自宅を離れてから 三四か月が過ぎ 落ちる涙は とめどなく流れる 過去のことはすべて夢のようで 今は時々あの青い天を仰ぐだけである