九月九日、口号《こうがう》 七言
一朝逢九日 一朝 九日に逢ふ 合眼独愁臥 眼を合わせ 独り愁《うれ》へて臥《ふ》す 菊酒為誰調 菊酒 誰が為《ため》に調《ととの》へん 長斎終不破 長斎 終《つひ》に破らじ
九月九日、口ずさみで作った詩 七言(の詩)
ある日 今日は(九月)九日だと気がついた 眼を閉じ ひとり物思いに耽りながら横になっている 重陽節の菊酒を 誰のために用意するだろうか 長期間の勤行を やめるつもりはあくまでもない