東山小雪 東山の
雪白初冬晩 雪は白し 初冬の
山青反照前 山は青し
誤雲独宿〓 雲の独り
疑鶴未帰田 鶴の田に帰らざるかと
不放行看賞
無端坐望憐
客魂易消滅
遇境独依然
東方の山にかかる雪(を見て)
雪が白々と(見える) 初冬の夕暮れ
山は青々と(映える) (夕陽が)照り返す前に
(白い)雲が一人谷に留まっているのかと見まちがえ
(白い)鶴が田に帰らないのかと思われる
気の向くまま(山に)出向いて鑑賞することはできない
思いがけず (部屋に)座って遠望して愛でる
旅人の魂は消えがちなもの
この境地に出会い ひとり昔を