晩望東山遠寺
秋日閑因反照看 秋日
華堂挿著白雲端
微微寄送鐘風響
略略分張塔露盤 略略として
未得香花親供養 香花
偏将水月苦空観
仏無来去無前後
唯願抜除我障難
夕暮れに東の山にある寺を遠望する
秋の日は 静かに照り返されて(山寺が)見える
美しい建物は 白い雲の端に掛かっている
少し分かれ広がる 仏塔の
香や花を手づから捧げることはできない
(そこで)ひたすら水に映る月によってあらゆる物は実体がないと一心に観想する
仏は行ったり来たりせず 先立ったり遅れることもない
ただ願う (御仏が)私の災いを抜き去るようにと