所在地:石川県金沢市広岡
交通:JR北陸本線・金沢駅下車
(傾向)アクセスの良さに思わず感激。
(対策)乗り継ぎの合間に途中下車。
金沢駅西口を出てすぐ、APAホテル金沢の西にあります。あまりに立地条件が良いので、道路を挟んだ脇には北陸本線の高架が走っています。
創建は桓武天皇の時代(平安時代の初頭)で、道真は相殿として紀記神話な神々と一緒に合祀されています。大分類としては天神社ではなく山王さんでしょうが、電車の待ち時間で参拝できてしまう、ありがたい神社です。
(傾向)かの大友楼、期待はおのずと膨らむ。
(対策)料亭を相手にするには、もうちょっと奮発する必要が。
百万石のお膝元なら食べるものには事欠くまいと、のぞいてみたのは駅弁売場。確かに色々並んでいます。
NHK大河ドラマに合わせて作られた(らしい)のが、初代藩主の名を冠した「
大名駕篭を模した紙製の二段重。房がついたオレンジ色のゴムバンドで留めてあります。
駕篭の持ち手部分、「おてもと」と書かれた細長い箱を開けると、箸袋に入った割り箸が出てきます。この箸袋もなぜか専用品で、表に商品名と製造元情報、裏側に初代から14代までの歴代藩主のフルネームが列挙してあります。前田
上段は製造元のごあいさつから。お手紙の下はおかずの詰め合わせとなっています。左側にハンバーグらしきものが見えますが、実際は蓮根とひき肉の組み合わせでした。右奥は何かのあえもの(郷土料理かと思ったものの、詳細は不明)。
右手前は
治部煮は片栗粉をまぶした具材(今回は鶏肉)を醤油ベースの煮汁に投入して加熱したもの。片栗粉で煮汁がどろどろになるのが特徴です。洗い物の手間を考えるとあまり作るべきではありませんが、個人的には好きな料理で、ホテルの和食処でアラカルトメニューを選んだ際は最初に注文したほどです(場所柄ブロイラーではなく合鴨だったのも一因……)。味は優しい、というかちょっと弱い(薄い)ですね。
下段のお手紙は前田利家の年譜。今更なんだけど尾張出身なんだ……って、今度こそ頭を使わずに食べさせて下さい(泣)。中身はひょうたん型の白御飯と梅型の炊き込み御飯。プラスデザートのプチ大福。どの駅弁にも、お約束のようにこの大福が入っていて、饅頭のたぐいが食べられない人間としてはかなり困りました。
パッケージ先行型だけに価格相応かなとは思いますが、さんざん作り込んだ「富山味めぐり」の後だとどうしても印象が薄くなりますね。名店の気分だけ食べている感じでした。
以下金沢での蛇足。
閉店前の近江町市場で言い値で買わされた甘海老といい、駅のスーパーで買った地場物の刺身盛り合わせといい、天下の金沢にしては程遠い水準で、ホテルの客室で食べながら思わず頭を抱えてしまいました。歯触りシコシコ、うまみがジンワリ、というのを本気で期待していたんですけどねぇ。あのへたり具合、近所のスーパーに明らかに負けていました。