所在地:岐阜県岐阜市長良天神町
交通:岐阜バス・長良天神バス停下車
(傾向)細かい所で遊べます。
(対策)移動にも滞在にも、余裕を持って。
駅前から国道256号線をひたすら北上し、長良川を越え、道に迷いながらもどうにか到着。美濃斎藤氏が創建した神社です。
軒下に左右1匹ずつ臥牛を配置していますが、首の上げかたが明らかに非対称になっている上、左側には子牛のおまけつき。臥牛が代役を果たすのか、天神社ではあまり狛犬を見かけないのですが、何だか狛犬っぽいセッティングです。
突出していたのが絵馬の種類の多さ。稚児天神が室内版と屋外版の2種類。牛乗天神・獅子・財宝を積んだ牛車を引く白牛・「志」と書かれた五角形の板を右手で握る図と、多種多様で選択の際はかなり迷いそうな雰囲気。
そしてもう一つ、中央に穴の空いた変わった絵馬が。
五角形で「ゴカク(五角)」→「ゴーカク(合格)」のシャレとすぐ分かりました。しかし最初から抜いているのではなく、中央部分は取り外して持ち帰り、お守りにするのが本筋のようです。お守り部分をつけたまま奉納した人、無事合格できたんでしょうか。
天神像のおまけつきという特典に引かれておみくじを引いてみると、外側に「願い札」なる水溶性の紙が。用紙の空白部分に願い事を書き(にじむのでペンより鉛筆の方が良いと思います)、掌で包んで水を掛けると、「お札が溶けて願い事が満たされ」るとのこと。
願い事が「満たされる」のニュアンスが良く分からない(かなり真剣に悩む)。
「叶う」とは違いますよね、でも「満願成就」とも言いますし……(さらに悶々とする)。
そしてお目当ての天神像に到着。お守り袋ではないけれど、開けても大丈夫かと少々不安になりながら、和紙を開き、さらに内側の薄紙まで開いて実物を確かめてみると、確かに天神座像です。やや平らで金色のミニサイズ。何だか銭亀っぽい(笑)。
おみくじ自体は汎用品の「花みくじ」。男子高校生が引くと相当ミスマッチかも知れません。
(傾向)頭数でサイズは変えましょう。
(対策)話のタネにはなります。
伊奈波神社を目指し、長良川を再び渡って岐阜公園の西側を抜けると、その先にコメダ珈琲の支店がありました。岐阜で愛知名物は邪道かなと迷いましたが、もともと朝食を食べそびれており、この先に食事どころがある保証もなかったので、ものは試しと入ってみました。
コメダのモーニングサービスはあまり豪華ではない(確かトースト半分とゆで卵が付く程度)のではなから期待していないのですが、午前11時を過ぎているので、そもそも対象外でした。
そこできちんとした昼食を取るつもりでメニューを見ていると、サンドイッチやハンバーグなどのプレート物にドリンクを付けると1000円の壁を軽く越えることが判明。喫茶店でそれはキツいので、名物のシロノワールとアイスカフェオレを注文してみました。
シロノワールは円形のデニッシュパンを温め、上にソフトクリームを絞り出したもの。お好みでさらにシロップを掛けて食べます。写真のレギュラーサイズは直径15cmですが、直径9cmのミニサイズもあります。仮に高さが同じだとして、体積比2.8倍。
明らかに皿の端に寄っていますが、筆者が何かやらかした訳ではなく、最初からこの状態で出てきました。あまりこういうことは言いたくありませんが、全体としてサービスは雑でしたね。ドリンクのストローは「置く」というより「投げる」に近かったですし。
さてお味の方ですが、ふかふか食感の温かいデニッシュと冷たいソフトクリームの組み合わせで、洋菓子好きとしては嬉々として食べ始めました。しかし半分まで食べ進んだところで、正直言って飽きてきた。ベースがバターたっぷりのパンだからそれなりに美味しいんですが、当然の話、最初から最後まで味が一本調子なのです。
そもそも、レギュラーサイズは1人前ではなく、ミニがちょうど1人前の様子。しかしソフトが溶けてくるので、時間を空けて続きを食べるという訳にも行かない。最後は拷問が入っていました。分量は2〜3人前と見て間違いありません。
なお、この日、伊奈波神社はお祭りだったようで、地元の人がテントで屋台を出して豚汁やフランクフルトなどを良心的な値段で販売していました。こちらの方が手軽に色々楽しめたのかと思うと、かなりすっきりしない印象だけが残りました。いくらチェーン店でも、喫茶店でファミレス未満のサービスはないと思います。