山陰亭

鶴岡天満宮(10KB)
鶴岡天満宮

所在地:山形県鶴岡市神明町
 交通:庄内交通バス・天満宮前バス停下車

カタギは観光、みちざねっとは菅公トリックスターの面目

カタギは観光、みちざねっとは菅公

(傾向)起源不詳というのは正直言って驚いた。
(対策)市内観光ついでに寄りましょう。

 もともと鶴岡城内にあったのが2度の移転を経て現在地に鎮座したらしいのですが、残念ながら、創建の由来など細かいことは不明です。他の人にも指摘されたんですが、境内の雰囲気もローカル色全開で、地元の鎮守様と言った感じです。藤沢周平作品の愛読者を含め、カタギの人は観光ついでに足を延ばせば良いと思います。もっとも、筆者は訪問と祭の取材が主目的で、観光は現地で1泊できたことによるおまけでしたが(笑)。
 前日にスタッフに名刺を渡しておいたら、宮司さんにちゃんと話が通っていました。小冊子を頂いた程度で込み入った話まではしなかったんですが、そういう配慮ってちょっとありがたかったりするんですよ。

▼ 末尾へ▲ 先頭へ

トリックスターの面目

(傾向)いかんせん化け物の生息数が少ないなぁ。
(対策)祝祭空間は見学するより参加が一番。

 「毎年5月25日に東北で鶴岡天神祭というのがあって、編笠と手拭いで顔を隠した人々が道行く人に酒を勧めるという、変な祭らしい」。
 そんな情報を入手したのは一昔前に図書館で時刻表を見ていた時のこと。同じ頃、同じ図書館で豪華版の承久本「北野天神縁起」を読みながら、片肌脱いで矢をつがえる道真さんの裸身を想像して一人赤面したこともありましたねぇ〜。それはともかく、「『大宰府に流される道真公との別れを惜しみ、正体がばれないよう顔を隠して酒を酌み交わした故事に由来する祭で……』って、酒飲んでへべれけになるための口実でしょ」と言いながら、5月のイチビリネタの定番にされていたこの祭、一度読者の方から見物のお誘いがあったのですが、その時は諸般(≒財政面)の都合から行かずじまい。で、今回成り行きで取材してきました。
 2泊3日の福岡取材旅行を「菅公の観光を敢行する」と同音でしゃれてみたり、奈良の柳本−桜井間ハイキングを頭文字を取って「春の錦(by 素性法師)」と呼んでみたり、旅行に対して無意味にコードネームを付ける奇癖がありますが、今回はもちろん「みちのくひとり旅(by 山本譲二)」です。うまい具合に全日空のスカイオーディオでも流れてましたねぇ、この曲。

 東京−庄内間は1日4往復、片道1時間。伊丹−庄内間は1日1往復、片道1時間15分。大阪市内では東北ナンバーがなかなか見つけられなかったという位、東北と関西は交流がないのでこの本数の差はごく当然。むしろ大阪からの直行便が存在するのが不思議なくらいです。しかし東京−伊丹が1時間であることを思うと、15分しか違わないのはまるで詐欺です(笑)。ただ、もし羽田で乗り換えるとしたら、片道3時間ですから、誰も利用しないだろうとは思いますね。ただし伊丹路線は全日空ではなくアイベックス・エアラインズというマイナーな(失礼)航空会社の路線だけに超割が効かず、必然的に運賃は高くなります。で、こういう時の必殺技はANAスカイホリデー。庄内までの単純往復+ホテル1泊のセットがちゃんと存在する……、んですが、事もあろうに、朝着いて朝発つダイヤ設定。メッチャ効率悪いやん! 仕方ないので必死で探しましたよ、東北のツアーパンフ。選択肢として庄内空港自体を記載していないフリープランも多い中、庄内が選択可能だったのは、やはりANAスカイホリデーでした(笑)。1泊朝食付で3万円弱。片道運賃よりも安く、往復割引の片道分に色を付けた程度の価格設定。やっぱり何かおかしい(笑)。ここの商品って朝食付なのでお得感がありますが、完全同一内容でもパンフレットによって微妙に値段が違うので、注意が必要です。今回もそうでした。で、帰りは便数の多い仙台発を選択。鶴岡−仙台間は2時間20分かけて南東北を横断する高速バスが走っており、アクセスも良好なのです。
 ちなみに、「るるぶ」や「まっぷる」には、大阪からのアクセス方法として「新潟から特急で2時間」「寝台列車日本海を利用」ともありました。そんなまどろっこしい旅、絶対嫌やわ……。

 さて伊丹空港です。午前便のはずが、どういう事情でかこの時期だけ早朝便に繰り上げられており、7時半に着くべく超健康的な早起きを強いられた果てにようやく到着。出発ゲートに集まった人々は皆ビジネスマン。いかにも観光目的のファッションはかなり浮きます。そして搭乗口には飛行機ではなく小型バス。そしてスーツ姿のオジサマ方に囲まれてちょこちょこ運ばれた先に待っていたのは、細身の小さな飛行機、タラップ付き。階段を登りながら、「ホンマに飛ぶの? これ」と本気で疑ってしまいました、すいません。横付けできない小型機を利用したのは、今は無き関西−高松便(滞空時間わずか30分!)以来なもので……。でも、この50人乗りのボンバルディア、乗り心地は良かったですよ。座席は皮張りだし、離陸時に感じる、体を押さえ付けられる感覚が一切ありませんでしたから。むしろ帰りの大型機の方が怖かった。しばらく機内で待たされた後、雷雨の中飛び立ち、始終雨雲の中を揺れながら飛行。今まで随分飛行機に乗ってますが、酔いそうになったのはこれが初めて。無事に着くかではなくて、せっかく堪能した牛タンを吐くのか……という不安で、かなりブルーな気分になってました。

 午前9時、好天の庄内空港に無事到着。さあ、さっさとバス乗って鶴岡市内に入るぞ! ……って、肝腎のバスがないっ! 何と大阪路線との接続バスが最近廃止されてしまったらしいのです。そんなすこぶる重要な情報、どこにもなかったぞ(怒)。東京路線との接続バスは健在ですが、東京便の15分後に到着する大阪便を無視して、それこそさっさと鶴岡に行ってしまいました。道理でレンタカーのカウンターにオジサマ方が並んでいた訳です。仕方ないので、兵庫県の中年夫婦を半ば強引に誘って鶴岡駅前までタクシーを走らせましたが、たかだか6kmの距離で5000円近く掛かりました(泣)。運転手の面白庄内トークの料金を考慮しても、結構痛い額です。
 教訓。どんなに忙しくても、事前の情報収集は抜かりなくやりましょう。後でホテルにチェックインして知ったんですが、事前予約制の観光タクシーを使えば、2名まで2000円、1名増えるごとに1000円追加で、駅よりさらに2〜3kmある鶴岡中心部まで行けたんです。ですので、この文章を読んでいる方、庄内空港で困惑している観光客を見掛けたら、レンタカーでも観光タクシーでも、相乗りするよう誘ってあげて下さい。少なくとも私はそうします。

 駅前で夫妻と別れ、市役所方面へウォーキング。事前に図書館で道路地図のコピーを取り、空港の観光案内所で市内の地図だけはちゃんと入手しておいたのです(その割には観光タクシーの存在に気がつかなかったあたり、間抜けなのですが……)。一筆書きの旅程を考慮し、筆者にしては珍しく荷物を減らしていたので、少々遠くても大丈夫。目指すは市中央部にある産業会館。仮装して酒を振る舞う人々を「化け物」と言うのですが、鶴岡市役所がこの衣装一式のレンタルから着付けまで無料で行っているので、事前に予約を入れておいたのです。「お好きなのをどうぞ」と言われて用意された長襦袢はピンク系統のポリエステル生地のものばかり。男性は着物を持参しないとキツいかも。似たような柄ばかりなのに、それでも衣装ケースをひっくり返して梅模様を引っ張り出した所に、変な意地が見え隠れします。
 最初に予約の電話を入れてから現地入りするまで、訛りのまったくない正調の標準語だけを耳にし、「北前船で結ばれていた関係で、庄内地方の言葉は関西方言に近い」というタクシー運転手の言葉を鵜呑みにできたのはここまで。着付けを担当していた地元のおばさま方の会話は、完全に東北系の方言で、単語、しかも固有名詞しか聞き取れないというすさまじさ。そんな人に「すごく訛ってるので、どこの人かと思いましたよ」と平然と言われてしまいました(号泣)。訛ってるのはお互いさまだと思うんですが……。
 太めに折った手ぬぐい2本で額と口を覆い、編笠をかぶります。長襦袢は裾を左右にからげ、下に股引代わりに黒いスパッツを着用。足袋に草履は慣れないので、足元はウォーキングシューズ。「いかに肌を隠すか」が基本なので、手には白い手袋。これにて仮装終了。「せっかくですから、鏡見てきたらどうですか?」って言われても……、誰か分からない(苦笑)。
 実際に着てみて思ったんですが、スパッツよりズボンの方が見栄えがいいようです。ただし黒か紺系統のものに限ります。白はイマイチ。また長襦袢を借りずにカラーの浴衣を持参するのがお勧め。笠と手ぬぐいと帯と着付けだけお願いするという事です。あと、携帯などを首から下げる時は、笠をかぶる前にしましょう。ネックストラップ通らないんですよ〜。

 まだ人の少ない沿道をチョロチョロと流していると、第一化け物を発見。幼児と母親の2人組。姫君の方は笠をかぶらずに背負っていたので、正体バレバレでした(笑)。
 さらに進むと天満宮に着きました。着付けの時に引換券をもらい忘れていたようで、化け物用の受付でちょっともたついたものの、ジュースを入手して小物を入れた巾着袋ともども腰に下げます。うまい具合に神事が始まる時間帯だったので、そのまま拝殿で祭典を見物し、お参り。

記念撮影する道真御一行様(11KB)
記念撮影する道真御一行様

 数え年57歳(そう、道真が大宰府に左遷された年齢です)の男性が道真役でパレードに参加するのですが、従者や巫女役と共に写真撮影に応じていた今回の方は、緊張でガチガチになっていたのが傍目にも明らかでした。「菅原釣具店」だの「菅原鮮魚店」だの、菅原さんが溢れる町だけに、もしやこの人も? と思ったものの、実際は別の名字。
 衣冠束帯姿の一般市民相手に、大昔少女向け漫画雑誌の読者アンケートで「今一番会って何かをしたい人物」のトップを飾った「道真さんとツーショット」に挑むことも考えましたが、化け物装束で撮っても怪しい上に意味がないと判断し、あっさりと見送りました。しかし今思うと、鑑賞に堪えない面構えが映らないという点で、すこぶる賢明な取り合わせだった気がします。ええ、プロの手による撮影結果にヘコんだのは一度ではありません。

 続けて境内では天狗舞、そして獅子舞が演じられました。

天狗舞(4KB) パレードでの天狗(4KB)
天狗舞 パレードでの天狗

 天狗舞は、鼻高々な赤ら顔の天狗の面をつけ、トリカブトのような兜を被った人物がひとり、幣をつけた鉾を持って舞うものですが、説明がないので、何が何だか……。かなり歴史はあるらしいです。
 この祭に限らず、巡行行列の先頭を飾るのが猿田彦さるたひこという神様なのですが、この天狗さんがまさに猿田彦です。

 この祭が一気に活気づくのは午後になってから。と言いますのも、大パレードが街中を練り歩くからなんです。神輿を先頭に平安装束の従者集団が続き、和笠を背後から差し掛けられて歩く道真役。貴族が大っぴらに公道を歩くことについて、深く考えるのはまあ止しましょう。

立看板(3KB) 短冊に和歌を書く道真(10KB) 実際に朗詠する人(4KB)
立看板 短冊に和歌を書く道真 実際に朗詠する人

 産業会館の前で一行は停止し、道真役が腰掛けます。歩道の端に立てられた看板には、隷書で「道真の詠吟場所」の文字。思わず「呼び捨てかい!」と横槍が入る。そして主人公は短冊に筆でさらさらと文字を綴り、筆を置いてひと呼吸ふた呼吸していよいよ吟詠! かと思いきや、さにあらず。離れた位置に相対して立つ黄色い水干姿のオジサンが、スタンドマイクを前に独得の節回しで朗々と和歌を読み上げたのです。その光景にひっくり返りそうになりました。吟詠の歌唱にわたることを嫌う、とかいうことではなくて、道真さん、あなたが主役でしょう……、うぅ。
 後に続くは手踊りの大集団。派手な揃いの着物に笠をかぶり、手拭いなり白塗りなりで顔を隠し、短い棒や作り物の梅ケ枝を手に踊り歩きます。写真を見て頂くと分かるんですが、覆面の団体がこれだけ続くと怖いですよ……、本当に。

手踊り1(8KB) 手踊り2(6KB) 手踊り3(5KB)
手踊り4(7KB) 手踊り5(4KB) 手踊り6(5KB)
踊りながら練り歩く人々
酌をする化け物(5KB)
酌をする化け物

 ああそうでした。写真撮影に集中し過ぎて化け物の本分を忘れてました。飲み物配らないとね。準備の良い筆者は自前で追加用の紙コップを用意しましたが、鶴岡市から支給された紙コップはお酒の試飲に使われる小振りのもので、こちらの方が断然使い勝手が良いですね〜。でも100円ショップにあるのでしょうか?
 子供を中心に「欲しい」「下さい」の声が掛かれば、片っ端からジュースをお酌して回りますが、観客の数に比して反応は明らかに鈍い。ちゃんとアピールしないと配りようがないですよ、皆さん!「ジュース欲しい人!」と小学生に挙手を迫ります。素直に反応して元気良く右手を挙げる子供達。ム、無言で配るんじゃなかったっけ?

 最初に受け取った500mlボトルが空になると、行列に戻り、自動車の後部に積まれた追加のボトルと引き換えます。そして小走りに歩道へ走り、また注ぎ続ける。おとなしい一般人を相手にしているうち、途中でヒートアップ。観客の反応が鈍いと「取材」の2文字を忘れて盛り上げなくてはとスイッチ入っちゃうんですよねぇ〜。かれこれ6〜7本は空にしたでしょうか。すごい浪費。

 パレードは学校・学年ごとにチームを組んだ小学生によるダンスに移ります。運動会のそれをもっと気合いを入れて踊っているようなものです。冷静に考えれば天神祭とは全然関係ないんですが、この辺が見ていて一番楽しかったですね。引率の先生と一緒に踊りたい位でした。
 最後に仮装行列がついてくるらしいのですが、夕方となり衣装の返却時間が迫っていたので、延々と続く小学生の群舞を横目に、ひとまず見学終了。

 ホテルにチェックインした後、せっかくだし屋台でも見に行くか、と再び外出して遠路はるばる鶴岡公園へ。公園の内から外から、屋台と人で溢れかえっています。今回初めて見たのが「シャーピン」なる中国風のお焼き。餃子の具を厚手の皮で包み、直径15cm程度の円形に伸ばして油で両面を焼いたもの。ただ正直な話、油が勝ってそんなに旨いものではないです。次に興味を引いたのが「あんだま」というお菓子。衣の厚い球形のきんつばですが、まとめ買い用に1パックいくらという売り方しかしていなかったので、少し買って試食することはかないませんでした。そして山形ならではの「玉こんにゃく」。球形のこんにゃくを3個ずつ串に刺し、おでんより濃い目の汁で煮込んだだけの代物ながら、これが旨い。カロリーの心配をしなくて済むところもありがたい。あとスイートチリソースを掛けた鶏胸肉のソテーなんかも食欲をそそりました。製造原価を考えるとやってられませんが、アルコール片手に2人でつつくにはもってこいです。

 地方の小都市のお祭りですから、ステージのイベントに関してはあまり期待していなかったんですが、予想をはるかに上回る水準でした。何チームにも分かれた中高生のストリートダンスもさることながら、市民ジャズバンドのライブまであるんです。

スイング・クレインズ・ジャズ・オーケストラ(7KB)
スイング・クレインズ・ジャズ・オーケストラ

 最初、「次はスイング・クレンズ・ジャズ・オーケストラの登場です」と言われて、「cleanseクレンズ? 何を洗うんだ?」と思ったんですが、正しくは「cranesクレインズ」。「craneツル」の複数形です。「鶴」岡のシャレですね。世代の異なる10人強のグループで、中学の部活動でジャズやってた人が社会人になっても続けているらしいのですが、演奏の合間にメンバーがアメリカ留学する話が出たり、制服姿の後輩部員が合間に演奏したり、さすがは「ジャズやるべ」なお国柄ですねぇ。
 でも、絶妙なブレイクダンスを披露した後、女子高生がステージ脇でマスコットだらけの携帯相手に方言丸出しでしゃべる姿は、やっぱ東北です。ミスマッチぶりが明るい笑いを誘いました。ステージイベントは神事と違って泊まり込んで見る必然性はないんですが、貴重な機会でした。

 夜更けにようやくホテルに戻り、はたと我に返る。
 「あ゛〜〜〜っ、地酒頂くの忘れてた〜〜〜!」 ……何しに酒どころまで行ったんでしょう、まったく。

 地元市民はこぞってパレードに参加するせいか、本来の職務を遂行する化け物って生息数案外少ないんです。もっと出没した方が面白いと思うんですが、外部参加者に頼らざるを得ないのに、市外からの人は大半がおとなしく見物しているだけなのが現状。記念品はもとより、スタンプよりアルコール摂取が楽しみな利き酒スタンプラリー、バス乗り放題の特典もついていますので、興味のある方は是非体験してみて下さい。着崩れたピンクの肌襦袢姿の大男が、リュック背負って椅子に腰掛けながら高速バスを待つ光景は、不気味この上ありませんでしたけど……。

 最後にまとめとして鶴岡天神祭の効率的な参加法を書いておきます。ANAスカイホリデーのパックプランを探し、路線によっては観光タクシーを手配。カラー浴衣と白手袋と黒系統のズボンを持参し、さっさと現地入りして化け物装束に着替え。早いうちに飲み物を配り終えて衣装を脱ぎ、午後2時過ぎから一般人に混じってマイお猪口でアルコールを要求しながら行列を見物し、余裕があればステージイベントを楽しむ。夕方に駅前へ戻り、適宜土産物を物色してから電車やバスで市内を脱出する。
 3年間ばれずに勤め上げたら願望が成就するという話。地元出身のとある小説家が実行して大賞を取ったとも聞きますが、これだけ行くと広言して細かく書いていれば、間違いなくノーカウントですね(笑)。

▼ 末尾へ▲ 先頭へ


トップこのサイトについて3分で読む菅原道真みちざねっと・きっずFAQ
苦しい時の神頼み普通の人のための読書案内漢詩和歌快説講座作品一覧「研究文献目録」補遺

(C)1996-2024 Makiko TANIGUCHI. All rights reserved.
http://michiza.net/jtp/jtptsur.shtml