所在地:兵庫県神戸市長田区東柳原町
交通:JR山陽本線・兵庫駅下車
(傾向)散る、だったら、また受け止め方も違うはず。
(対策)空のあなたは、春にやあるらん。
駅から300m神戸駅方面(東北方向)にある柳原交差点を右折し南下。さらに300m進めば道が二股に分かれるので、左側の道を選べば着きます。
看板の記述によると、大宰府への道中、この地に立ち寄って「風寒み雪にまがへて咲く花の 袖にぞ移れ匂ふ梅が香」と詠んだとの事。兵庫港があった地域だけにそれっぽい話ですが、『枕草子』の、「少し春ある心地こそすれ」と書かれた盃に、「空寒み雪にまがへて散る花の」と上の句を付けて返した話に似ていなくもありません。雪と花(白梅)の相互変換は和歌のお約束ですが、いくら何でも雪は咲かないので。白い花が降るなら、空の向こうはきっと春。年が明け、雪がちらつくと、寒くないぞと暗示を掛けるように、いつもこの歌を口ずさみます。
臥牛は台の上にどっかと腰を下ろし、臥せるというより座り込みを決めているような姿勢です。それが逆にリアルでちょっと怖かったりします。
阪神・淡路大震災のことがあって、東灘や長田地区は観光気分でひょいひょい歩くのにある種の申し訳なさを覚えてしまいます。空襲を受けた後のように焦土と化した現場を見ていない負い目を感じるので。実際、今でも道路が妙に白っぽかったんですよねー。
震災後再建され、今やカップルがお行儀良く行列している長田神社も程近くにありますが、こちらの天神社は築年数が浅いようにも見えません。実際の所はどうなんでしょうか?