所在地:京都府長岡京市天神
交通:阪急京都線・長岡天神駅下車
(傾向)障壁は間違いなく阪急の料金体系。
(対策)フリー乗車券を使うこと。
早良親王の怨霊騒ぎでわずか10年で都でなくなった長岡京ですが、今や閑静な住宅街です。大宰府下向の途中、道真がこの地で名残を惜しんだのが創立のきっかけとか。実際、ここを抜けると間もなく天王山を挟んで大阪府に入りますので、感慨もひとしお。
長岡天神は特急停車駅。改札を出て左に進み、階段を下りたら線路に沿って再び左へ。踏切の前で右折し、直進すれば堤に突き当たりますが、そこからが境内です。
神社が下手にお色直しをすると、いやらしさが目について逆効果なのですが、それが全然ありません。むしろカラフルできれい、という感じ。とにかく広い境内も、春のキリシマツツジに秋の紅葉で実に色彩鮮やか。途中に八条ケ池という大きな池があり、池の上に遊歩道が整備されていますので、散策にはもってこいです。
通常のおみくじは200円なので二の足を踏むのですが、「花おみくじ」はいい。300円もするのでやはりそう頻繁に引けるものではありませんが、封を開ける前から香りがぷんぷん。三つ折りのしおりに和歌おみくじがくっついたようなもので、持ち帰りを前提にしています。なお、同系列に「源氏おみくじ」があり、あちこちの神社で見かけます。要するに業者製なんですよね……。
しかし引っかかるのが、大阪梅田駅発だと京都市内とほとんど差がない鉄道運賃。ただ帰るのも切符を買い直すのもバカバカしい。行楽シーズンに1日乗車券が発売されますので、これを使って長岡天神で途中下車し、京都市へ抜けると安くつきます。ついでに烏丸駅で降りれば菅大臣神社、河原町駅なら買物がてら錦天満宮に寄り道できます。