所在地:岐阜県大垣市西外側町
交通:JR東海道本線・大垣駅下車
(傾向)メインじゃないのに目立ってます。
(対策)空のペットボトルは必須アイテム。
駅前の商店街を経由して水門川べりの遊歩道を歩いてゆくと、大垣八幡神社に到着します。その鳥居を抜けた少し先に末社として天満宮があります。「奉納 大垣天満宮」と書いたのぼりを大量に立てて、存分に存在を主張しています。
青銅製の臥牛が載せられた台座の壁面には、「東風吹かば...」の和歌を彫った御影石がはめ込まれています。かなり崩れた変体仮名なので読みづらいのですが、どうやら末句は「春な忘れそ」のようですね。
前に立ち、写真撮影をしていると、背後からカップルの会話が聞こえてきました。
「コレ、何だろね」「松尾芭蕉(の俳句)でしょ?」
力強く言い切った女性の口調に、言葉を失う。いくら大垣が「奥の細道」ゆかりの地だからって、その仕打ちはないですよ。それに、「菅原道真公御歌」って書いてありますよ、一応……。
天然水が豊富な土地だけあって、神社の入口すぐにもわき水があり、地元の人がひっきりなしに水を汲みに来ていました。屋根はもとより、汲みやすくするようにひしゃくやじょうごまで備え付けられています。下世話な話ですけれど、ついでに折り畳み式の小型ポリタンクを並べたら絶対売れますよ。500mlペットボトルはすぐ中身を消費するので、お持ち帰り前提の場合は2個以上持参すべきなのですが、意味もなく空容器をいくつもカバンの中に放り込んでおくはずがないですからね。いくら軽くてもかさばって不格好ですし。
余談ですが、ここの絵馬に描かれていた束帯天神画像に見覚えがあり、なぜだろうと思っていたら生身天満宮や会下天満神社の図柄と配色まで一緒でした。おそらく製造元も一緒なんでしょう。