山陰亭

大田天満宮(7KB)
大田天満宮

所在地:島根県大田おおだ 市大田町大田
 交通:JR山陰本線・大田市駅下車

ブンブンブン、蜂が飛ぶ

ブンブンブン、蜂が飛ぶ

(傾向)アナフィキラシーがなくても困ります。
(対策)そそくさと退散。

 出雲市駅から快速で30分。一応路線バスはあるようなんですが、歩けない距離ではないので歩くことに。
 駅から垂直に東南方向へ延びるメインストリートを突き進むと、四ツ辻にぶつかります。ここで右側の道を選び、神田橋を渡り、さらに直進。川を渡って2つめの交差点で左折し、天神一町内バス停を過ぎた先にあります。

 途中、商店はあるのにどういう訳か人気が全くなく、「石見銀山を世界遺産に!」と染め抜いた横断幕だけが寂しげに貼られていました。地元では新聞でも毎日のように取り上げており、「石見銀山って、高校で日本史取ってようやく名前だけ知ってる程度では?」と、中央と地方の情報格差に唖然とさせられたのですが、この直後、「開発と環境保護を両立させた」というアピールが効を奏して世界遺産になってしまったので、観光客がワンサカ押し寄せていることでしょう。願わくば期待を裏切らない観光地になって欲しいものです。

境内入口(12KB) 石碑のアップ(4KB)
境内入口 石碑のアップ

 入口正面に鳥居とセットで「大田天満宮」と彫られた石柱がありました。側面には「御祭神御歌」として「東風吹かば...」の和歌が。しかし末尾はしっかり「春な忘れそ」になっていました。
 本来の形である「春を忘るな」が「春な忘れそ」になるのは、飛梅説話とセットで取り上げた片仮名古活字三巻本『宝物集』(十二世紀後半成立)にまで下ると、ある紙媒体に書きましたが、肝腎の媒体自体の刊行が延びに延びてるので、公表は宙に浮くんじゃないかと危惧しております(笑)。

 一応長文の説明版はありましたが、墨がかなり薄くなっており、部分的にしか読み取れませんでした。

 石段を登りに登った先にあったのはちょっとした広場。そこで地元の高齢者の方々がのどやかにゲートボールなど楽しんでおられたのですが、この状況にスーツ姿は明らかに浮いている(笑)。「頼むから絶対こっち見ないでねー」と思いつつ、一向に背を向けてカメラを構えていたのですが、周囲が草むして森のようになっているだけに、虫がブンブン羽音をたてています。しかもそれが蜂だったりするからおそろしい。境内に巣があるようで、刺激しないようにそっと後ずさりして事なきを得ました。

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