所在地:石川県金沢市天神町
交通:北陸鉄道バス・田井町バス停下車
(傾向)ローカルなのに気になるのはこの詩が原因。
(対策)普通は単語ぐらいで反応しないか。
金沢駅東口のバスターミナルからバスに乗り、兼六園下を経由して旭町方面へ向かいます。田井町でバスを降り、今来た道を逆行し、最初の十字路(金沢駅方面のバス停の手前)を左に曲がれば、あとは前進あるのみ。迷うことなく5分で到着します。
鳥居の向こう側は、踊り場つきの階段になっています。突き当たりにある本殿まで、木立に囲まれて階段を上るのも風情がありますが、石灯篭まで階段の脇にあるというのは、考えてみるとちょっと奇妙な気がします。
踊り場の脇に小さな広場があり、台座に載った石版が設置されています。石版の表には道真像のレリーフが彫られているのですが、忘れずにその裏も覗いてみて下さい。短い詩を刻んだ別の石版がはめ込まれています。
一見書き下した七言絶句のようでも、押韻していないので漢詩ではなさそうです。とはいえ、「御衣」はおろか「観音」や「春雪」といった単語を織り込んでいるところ、作者の高桑剣月氏は「謫居の春雪」以下『菅家後集』の詩をよく読んでいる人のようで、なかなか興味をそそられるのでした。