山陰亭

 太宰府天満宮は8225、長岡天満宮は1025、大阪天満宮は0025、道明寺天満宮は2525とくれば……、電話番号の下4桁。

 それはともかく、天神さんの縁日は毎月25日です。その根拠は次のとおり。

 そのため、25年=4半世紀単位で記念行事を行うことも多いです。また、おみくじも25番が大吉だったり、おみくじ自体が25番までだったりします。

 そして「観音経」とも呼ばれる「法華経」普門品ふもんぼん(正式名称は「妙法蓮華経」観世音菩薩普門品)も指摘しておきましょう。実はこれ、「法華経」の第二十五品なんですよ。天神と観音は同一視されますから、まったく無関係とは思えません。

 さらに「誕生日も6月25日」という話もありますが、聞き流しながらも、なぜ6月なのかという点はずっと気になっていました。そのヒントを提示したのは野村卓美氏(「「観算」説話の変質」「国語と国文学」68-1、1991.01)。醍醐天皇の不安と恐怖にとどめを刺した清涼殿落雷が延長8(930)6月26日だった(「人が神になる日」を参照)ことが関係するのではないかというのですが、6月26日は後々まで貴族に意識され忌避される日だったことを思えば、充分納得できる話です。
 しかし、6月25日生まれと言われるようになった時期までは確認できていません。書籍を見た感触からすると、言われ出したのは明治時代であって江戸時代以前に遡るのは難しいようです。「道真は是善の前に5・6歳の子供として現れた神仏」というのが天神信仰のセオリーですから、誕生日が問題になるはずもなく、主な伝記資料を見ても触れられていませんでした。江戸時代の「菅家瑞応録」だけが辛うじて出現した日を記しますが、そこには「2月18日」とあり、謎は深まるばかりです。

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